ハナムスビ オフィシャルブログ

豆料理のレストランを経て、ここ伊那谷で生活を一からスタート 自然の循環の輪に入れさせてもらえるうよう

時間生物学~宇宙の時をダンスする

美しい、じつに美しい!

宇宙のリズムがある。
宇宙の鼓動。

人、生物全般はそのリズムに沿って生を育んできた。

一日、一週間、四季、一年、、、
宇宙の奏でる振動にチューニングを合わせることで、
60兆個ある細胞が目覚め、遺伝子のハタラキに規律と調和が生まれる。

体内時計として知られるこのハタラキは、今や研究が進み、
予防医学においてとても重要だと言われてきている。
ある程度の運動と、食事と、体内時間をしっかりと守れば健康が保たれると、、、
これは間違いないと思う。

この体内時計を科学する学問を、
時間生物学、時間医療、時間医学という。

逆に、この連綿と引き継いできた、
宇宙の時に合わせるダンスの仕方を忘れてしまったがため、
多くの疾患(生活習慣病、気分障害、骨粗しょう症など)を生んでいる。

モモだ。
時間泥棒にしっかりとその「時」を奪われ、
今や直線的な時は金なりの「時」になってしまった。
いい。
タフであれば。
ただ、美しくはない。

僕らは、忘れられたステップをどう取り戻せばいいのだろう?

僕ら生物は三十数億年という悠久の歩みの中で、
いかに外部環境のストレスを軽減し、
エネルギーを効率よく取り込むかを遺伝子に叩き込んできた。

あるいは種の存続をかけて、これも外部環境に適応しながら、
例えば花の開化をいつにして、どうすればタネを結実させられるのか、
交尾のタイミングをいつにすればいいのか、模索し、
寒さや外敵の危険から逃れるために、ベストを遺伝子に刻印してきた。

外部環境には時がある、、、

陽の光は視界が良好になり、獲物、食料を探すにはもってこいだ。
夜は、逆にみんな視界が効かないから寝ている間の危険度が低くなる。
場によっては暑い夏があり、寒い冬がある。
冬は獲物が取れないから、秋のうちに食べて寒さをしのぐため脂肪をたくわえておこう、、、

体内では、日中の一番活動が盛んな16時頃に
血圧、血糖、心拍数、交感神経などを最大にして外部環境に合わせている。

生物は、その時、つまり宇宙の時に合わせてダンスすることで生を営んできた。

この、宇宙の時に合わす装置、、、
神が創造したというならば、この設計はまさに美しく、緻密で統制がとれている。

僕は人体の中でも、いくつかヘンタイ度高く惚れ込んでいる部位、システムがある。
どれも共通するのは、美しく、内包する仕掛けに神の創造を感じるからだ。

では、その装置を紹介しよう。

自律神経の総司令部であり、ホルモンを分泌し、
ホメオスタシス(生体恒常性)の統制をつかさどる視床下部に、
視交叉上核(しこうさじょうかく)という部位がある。

宇宙のリズムを感知するアンテナ。
これが、視交叉上核だ。


この部位が宇宙の波動を受け取り、
松果体というメラトニンを出す部位が協調して、初めて全身にリズムを創りだす。

この中枢で受け取った一日の始まりは、全身に起床のベルを鳴らす。

瞬時に抹消へ。
60兆個ある細胞のすべてに時計遺伝子という仕掛けが備わっている。
けたたましく鳴るベルはこの時計遺伝子を発動させ、
タンパク質合成を促し、一日に必要なハタラキを順次引き起こしてくれる。

この時計遺伝子は細胞内でコンダクター、指揮者のこと。

指揮棒が降られないと、細胞内では何も変化が起きない。
指揮棒を振った途端、
組み込まれた遺伝子のコードから見合った動きが、
精密に、有機的に働き出す。

視交叉上核がアンテナで宇宙のリズムをキャッチ。
メラトニンがその補佐をして、
全身の時計遺伝子にリズムを伝え、そこから、命の営みが始まる。

僕らはそのシンプルに作り上げてきたシステムに抗うから、苦しんでしまう。
シンプルに素直に、自然の織りなすリズムに身を任せることが、
時間泥棒から、もう一度「時」を取り返すことにちがいない、、、

サーカディアンリズムというシステムがある。

もともとヒトの体内時計は25時間にセットされているというもの。
一時間遊びを作っておいて、
毎日、視交叉上核が働いて、25時間ある遊びを修復して24時間に調整する。

この遊びをいかに24時間に調整して、一日を軽快にスタートさせるか!
ここが宇宙の時と優雅にダンスするための重要なカギとなる。

その答えは、朝の陽の光と、食事。


食事については次回書きます。

まずは朝の陽の光。
特に陽の青色の光が視交叉上核のアンテナを強烈に刺激して
サーカディアンリズムを24時間にバシッと調整する。
そこから組み込まれた遺伝子コードが順次、ハタラキを発動させる。

室内にこもっていると、太陽の強い青色の光を浴びることができず、
なかなか、体内時計が働いていくれない。

さらに深夜、LEDのライト(青が特に強い)の下で過ごしていると、
視交叉上核がヘンに働いてしまい、体内時計がずれてしまう。
これが夜型のリズム。

体内では、朝、副交感神経→交感神経、血圧を徐々に上げていき、
午後に活動が活発になるように血圧、血糖を最大限にしたり、
夜、交感神経→副交感神経という、たくさんの体内時計の仕掛けが用意されている。

順次その通りにダンスしていれば、無理が生じないのだけれども、
どうしても夜型になり、朝、陽の光を取り込めないために、
用意された体内時計とリズムがくるってしまい、
生活習慣病、気分障害などの疾患が生産されていく。
(もちろん運動不足と、偏食はセットだけれども)

夜遅くなってしまうのは現代仕方ないこともある。
少なくとも、朝、一番で陽の光をたくさん浴びることはできる。

特に子供は目が澄んでいて透過が高いので、
夜更かし、青い光は注意したい。

最近、ホルモンバランスをどうするか、
自律神経をどう調整するか、
いろいろ言われているけれども、
まずは何よりも生体時計を宇宙に合わせることから始めるのが近道です。

朝の陽の光。

初歩だけれどもとても大切。

それと食。
次回書きます。

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