何が正解かとは一概に言えませんが、
僕が長く呼吸をやってきた中で、大切だなと思うことをいくつか。
・吐くことが上手かどうか。
吸うと酸素が入ってくるという仕組みから、
どうしても、生きること=吸う、と捉えがちですが、
大切なのは吐く方、つまり呼気。
吐ききれば、自然と吸うもの。
いかに身体を使って上手に吐くか、これが呼吸の大切なところです。
赤ん坊は、オギャーと泣いて呼吸をし始めるのですが、
最初の呼吸法は腹式呼吸。
お腹を膨らませて吸って、凹ませて吐く。
身体を使った単純な呼吸なのですが、
赤ん坊はこれをやっている。
これ、空気がたくさん入る。
腹式の利点は、一度の呼吸で空気がたくさん入ってくること。
上半身の三分の二ほどもある肺の全体を利用するんです。
身体はそもそも、
存在する器官、機能を十分に使ってあげることでポテンシャルが上がります。
使わないと下がるということですが、
例えば肩関節は関節の中で一番の可動域があるのですが、
長く使わないとバンザイですらまともにできなくなります。
同様に老人性の肺の疾患は腹式呼吸をしなくなることで横隔膜が動かず、
肺の下の部分が使われないことでおこると言われています。
(そう、老化を防ぐには横隔膜をちゃんと使うことが大切になります)
・仙骨がしっかりうなずき運動をしているか。
呼吸は全身運動。

仙骨は一番下。
仙骨が動くということは、頸椎まで動くということです。
その動きがリンパ、血液、脳精髄液の循環をもたらします。
ハナムスビの健康は
身体にある5つの流れをいかにキレイに流すかがポイントなのですが、
仙骨がしっかり呼吸で動いていると、常にキレイな流れが起きます。とても重要。
逆に呼吸が上手にできていないとは何なのか、、、
呼吸は、肺全体を使わなくてもできてしまうことが深い問題です。
肺の上部だけでも呼吸が完成するのです。
その場合、本来呼吸で使う筋肉ではない、頸部の筋肉を活用します。
だから首がよくコル人は、呼吸が浅いことと関係しているかもしれません。
肺が縮まる方向性は猫背の姿勢をとっているときです。
この場合、肺の大きさがそもそも小さくなっているので、当然、呼吸浅いです。
この場合も、肺の上部だけの呼吸になっていることが多いです。
猫背は肩もこってきますね。
鼻呼吸か口呼吸かという問題もあります。
でも機能を見れば、吸気は確実に鼻です。
鼻毛さんを活用してあげましょう。
口だとダイレクトにいろんな物質が入ってきて、
ウィルスだったら風邪を引く可能性が高まります。
鼻毛でキャッチしてもらいましょう。
呼気もなるべく鼻かな。
だいたい上記を抑えていれば、いい呼吸ができると思います。
僕は丹田呼吸。
おもに下腹部の筋肉、仙骨を中心に行うものです。
呼吸ひとつで、健康度が格段に上がります。
健康な身体をつくるには、まずは呼吸から!