お彼岸には可能な限り手づくりしている
おはぎ(ぼたもち)
去年からは
畑で採れた小豆であんこを炊けるようになった。
そしてもち米と混ぜる白米はハナムスビ田んぼで収穫したもの。
今年の春は去年の秋に採れた黒胡麻をすり、そして大豆を炒ってきな粉も出来た。
今年の秋も、小豆が少量になってしまい地元産の小豆を買い足したものの、
ほぼ!自家製。
今年の稲刈りではもち米も収穫できるから、次のお彼岸では
100%自家製おはぎが実現!!
命日、お盆、誕生日など、義父母を思い出す機会は一年に何度かあるけれど、
私はおはぎをつくっている最中に一番ゆっくり想う。
生前の姿、亡くなったとき、そして救世主のように娘が誕生してくれたこと、など。
今年は、前日にあんこを炊いておき、休日家族でおはぎを丸めた。
いつも粒あんだけど、今年は初めてこしあんにも挑戦。
量はどうするとか形がどうとか手にくっつくー!とか家族でわいわい作るのもまた一興。
いまだ「我が家のおはぎ」と言える決まったカタチはないけれど、
田んぼと畑で育ってくれたもので作り、ご先祖様にお供えできるということは
一番の感謝の表し方かもしれない。
みんなでお仏壇に手をあわせ、
「ここにはお父さんのお父さんとお母さんがいるけれど、そのまたお父さんお母さん、
そのまたお父さんお母さん・・・・・・がいるし、
お母さんのおじいちゃんや、そのまたお父さんお母さん・・・・・・がいて、イオリがいるんだよ」
とカズさんが娘に言った。
お供えした後は家族で出来立ておはぎを味わう。
数日前から体調を崩していた1歳の息子が、あんこをなめて満面の笑み。
健康でないときは、健康で過ごしていたなんでもない日々のありがたさが沁みる。
そして、元気な子どもたちが今ここにいるのは、お父さんお母さん、そのまたお父さんお母さん……
のおかげだなぁと感謝する。
慌ただしい毎日の中で、なんとなく立ち止まり振り返り、そしてまた先を見る
お彼岸のおはぎづくり。
娘は宿題の絵日記にこう書いていた。
きょうはおはぎをつくりました。わたしだけすごいのをつくりました。
いちばんまんなかがこしあん、つぎがもちごめ、そとがわがこしあんのおはぎです。
かぞくにダブルこしあんだねといわれました。
わたしがすきなおはぎは、あんこごはんごまと、さっきせつめいした、こしあんごはんこしあんです。

おいしかったのね。また春につくりましょ。