ハナムスビ オフィシャルブログ

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美しき設計~骨盤をめぐる

二足歩行についての考察

強く美しい身体を造るには、
身体がどのように進化したかを知り、その設計図をもとにトレーニングするのがいい。

まずは二足歩行という身体的革命が起こった経緯をみたい。

諸説ある中で最も有力なのが、
「両手で獲物や生活物資をたくさん持って歩く」
ことが当時の生活を営む上で優位で、
それをたくさんできる者が選択されていったというもの。

進化は種の存続、生殖に優位に働くかが自然に選択されていく。

いにしえの血縁であるゴリラやチンパンジーのようにナックルウォークという、
こぶしをグーにして身体を左右に揺さぶりながら半四つ足のように歩いていたのでは、
気候の変化により森(樹上生活)を離れざるを得なかった、
われらが兄である旧人類は生きていくのが困難だった。

そこで立って歩くという身体的革命が起きた。

ナックルウォークではせいぜい片手で胸に抱えるように物を持つのがやっとだ。
立って歩くことで、両手が使え、持てる量が飛躍的に増えた。
想像してみればわかることだけど、
両手だから二倍、ではない。
両手で抱えることができれば三倍以上はいける。

初期の二足歩行は当然ナックルウォークの影響があり、
歩行は左右に振れていたという。

さて、ここで二足歩行において構造的に何が起きたかもう少し眺めてみる。

大きなポイントは骨盤の傾斜にある。

チンパンジーは常に脚(大腿部)を曲げ(屈曲)ていて、
伸びると言っても木にぶら下がるときくらいで、
骨盤は常に後ろに傾いている(後傾)。

後傾すると当然猫背になる。
これが基本的なチンパンジーの骨盤を中心にした身体的特徴だ。

立つ。

それにはまず、この、後ろに寝ている骨盤を起こさなければならない。
(その構造的変化は同時に腰椎(5個ある)を前に凸にさせる(前弯))

この身体的革命、立つ、
つまり骨盤を起こすために、
どのように筋肉が働き、安定をもたらすようになったかが、
その後、現代にいたるまでマイナーチェンジしかしていない身体を知るうえで大きなカギになる。

まずは股関節と骨盤との関係をみよう。
筋肉というのは基本、骨と骨をまたいでいる。
その間に関節があるので、
筋肉の働きはおおむね伸縮して関節を動かす、キープして状態を支持することにある。

股関節と骨盤。
骨盤を起こして前に傾ける(前傾)ためには、
股関節(大腿骨の前面)から骨盤にまたがっている筋肉がグッと強烈に引っ張ることが求められる。

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腸骨筋という筋肉がそれだ。
腸骨筋は腰椎を前面に引っ張る腰筋と協働して腸腰筋となる。
おなじみの筋肉、腸腰筋。
股関節を屈曲して上半身と下半身の支持・安定をつかさどる。
この筋肉の役割は計り知れない。

一つの大きな変化は、他の大きな負を生み出す。
立つことになって一番困ったのは重力との関係だ。
身体の骨格は鉛筆のようにまっすぐ上に伸びれば、
重力は真下にかかるだけで負荷は最小限になる。
ところが、例えば顔が前に出過ぎていれば重力は前下方にかかってくるので、
首を後ろから引っ張る筋肉群が異常にはたらくことになる。

ここで最大の負は、内臓だ。
重い内臓群が立つことによって前下方に垂れさがってっしまった。
主に胃や腸を中心とした腹部にある内臓群は、
四つ足の時、ただぶら下がっていたので、
内臓群をしっかりと固定する筋膜、骨格がない。
立つことで前下方に落ちてしまう。
すると身体を後ろにそらさないとバランスが取れなくなる、、、

ただでさえ無理くり立って腰に負担をかけているのに、
さらに腰部をオーバーワークさせることになる。

そこで、身体は立つことによる負を、
腹横筋、骨盤底筋を主軸に補ったのだ。
内臓群がダラッ~っと下がらないように、
これら筋肉でお腹の中に内臓を納めるように箱をつくった。

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その他協働する筋肉は多数あるけれど、
立って歩くことの身体的革命は、
インナーマッスルである、腸腰筋、腹横筋、骨盤底筋が
縁の下の力持ちとして働いていることを頭に入れたい。

他にも横隔膜、多裂筋をはじめとする脊柱起立筋群、
上肢を左右に振らせず安定させる、小中殿筋、
最大の負かがかかる股関節を安定させる梨状筋群、
その他腹筋群も協働している。

歩くことの推進力として、
蹴る、もヒト特有の進化を遂げている。

殿筋群は明らかにチンパンジーとの違いを示している。
おしりの象徴大殿筋。

そして足底。
神秘が多数、美しく設計されたので、
ここは次回に。

さてさて、
美しい身体を創るため、
「両手で獲物や生活物資をたくさん持って歩く」
トレーニングをしたい。

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冬はこれ!春夏はひたすら畑で。
地面から物を拾い上げる、という基本動作もとても重要。

かつ、このトレーニングだけでは補えない、
骨盤底筋群、腹横筋のトレーニングをすることで、
立って歩くというヒト特有の身体つきを手に入れていく。

進化の設計に合った身体の使い方、
トレーニング。

このトレーニングは自身の身体を自然の設計にそって鍛えられると同時に、
(消費カロリーがあると同時に)
取得するカロリーがあるので、
(この場合薪で燃やす熱量を得られるし、畑仕事も持って歩くの基本だから)
持続可能なものでもある。

座る生活が長くなり、
その影響で生じている現代病が多数ある。
特に下肢の筋力低下、
冷房の冷気が下にたまるため足先が冷え、かつ循環が悪いので、
低体温になっているのは警鐘すべき事象、前病気的段階だろう。

立って歩こう。

設計図にはそう書かれているのだから。
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