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ハナムスビ オフィシャルブログ

豆料理のレストランを経て、ここ伊那谷で生活を一からスタート 自然の循環の輪に入れさせてもらえるうよう

干し柿 2016

今年もお世話になった方々に、干し柿を送ることができた。

手帳を見ると11月1日に「柿開始」と走り書きしてあった。
風がぐんと冷たくなる頃、他の農作物が落ち着く頃、
この地域の年配の方たちは「そろそろ」と言って渋柿を収穫する。

今年はカズさんが「自由に採っていい」と聞きつけた柿の木に突進して
市田柿をごっそり採ってきた。
とは言っても二番手三番手で、小さめの市田柿たち。その数600個。

その日から柿むきの日々。
洗って、皮むいて、紐でつなげて、干して・・・
後半になると柿が柔らかくなる。貧乏性の私たちはスピードを上げてむいていく。

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この吊るされた姿がかわいい。


数日後、お隣の農家さんが「うち、もう柿採り終わったから残り自由に採っていいよ」と。
こちらは、ひらたね柿。大ぶりで甘く仕上がる。

キラーーーン
干し柿ラブのカズさん、早起きして仕事の前に収穫に向かう。その数100個。
また洗ってむいて干しての作業が始まる。

感覚がマヒしてきた私「こんなのすぐむけちゃうから、もう一回採ってこれば?」
「よしきた!!」
さらに収穫、その数100個。

こうして今年も柿のカーテンの出来上がり。

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うん、満足。


昼間はからっと晴れ、朝晩は冷え、風も適度に吹いた。
(去年は11月がとても暖かく、カビにやられた方も多かった。我が家も扇風機回したなぁ)
途中雪が降ったこともあったけれど、月日の蓄積が渋さを甘味に変えていった。

ただ干してあるだけではないハナムスビ干し柿。
毎日干し柿を愛でているカズさん
あれ、姿が見えないなーと思うと、外で干し柿すべてを丁寧に揉んでいる。
味見しては「しまった、揉むのが遅かったかも!硬くなってる!」
・・・大変過保護に育てていました。

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あまりに干し柿を愛しているので、「干し柿王子」と呼んでやりました。


そんな努力と天の恵みが合わさり、12月中旬
黒く変色し、粉もふいて、甘さがぎゅっと濃縮された干し柿が出来上がりました。

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市田柿

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ひらたね柿

それぞれの個性もまた美味しく愉しめる。

目標は「あんこを越える」
だそうです。達成したら王子から王に昇格するとか・・・
食べる度に一つ一つの干し柿を講評、どれだけ幸せか毎回語る王子です。

おかげさまで皆さんに喜んでもらい、もちろん家族も毎日食べ(11ヶ月のケイゴも)、
冬のお愉しみが続きます。

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