の予定でしたが…
連日の雨で田んぼはドロドロ、やむなく稲刈りは延期になりました。
都合がつく方は次週に変更してもらいましたが、
ひと家族は週末我が家に来てもらいました。
都心に在住、イオリと同級生の男の子は虫取り網持参。やる気!
当日は曇り空だったので
田んぼまで歩き、来年の種用の稲を鎌で刈ってもらいました。


ぬかるんでいる田んぼに入り、稲を握って根元をざくっと刈る。
収穫。その言葉の響きは感謝とともにある。
黄金色になった稲穂がさわさわ揺れる。
あんなに頑張ったけれど雑草のあたまがぴょこぴょこ見える。
他の田んぼは雨風の影響で根元から寝てしまった稲が多いのに、
ハナムスビ田んぼの稲たちはしっかりと立った状態でこうべを垂れている。
2本植えにして、間隔をあけて、
田植えに来てくれた皆さんが苗ひとつずつをしっかりと土に定めてくれて、
陽がさんさん照る中、小雨の中、友人たちが草取りを手伝ってくれて、
稲たちは力強く根を張り、実をつけることができました。
あらためて稲たちを眺めると、この半年のことが思い出されます。


種類が違うと生長も違う。
今秋は、どこもそうだと思うけれど、雨続きで農の予定を立てづらい。
稲刈り、はさ掛け(天日干し)は
人を呼んで週末にまとめてやりたいところですが、
細切れに作業するしかないかもしれません。
「天気に合わせる」「自然に委ねる」
どうしたって、人間の都合で動かないこともある。
農に関わると、それが身をもってわかる。
今回はみんなで15束ほどの稲を刈っただけですが、
その後男の子はカエルやトンボやバッタを追いかけることに夢中。
畑に戻ってからは
雑草に埋もれたカボチャを探し
その晩のバーベキュー用のピーマンやナスを収穫し
ゴマの実のつけ方やミョウガのなり方を知り
たき火の傍で熱さや煙を感じ
空の色がダイナミックに変化していくさまを見つめ
都会にはない静けさに気づき
日常を過ごしているとは違う、隠れたスイッチがONになったと思う。
私自身、「田舎生活」歴は短いので
友人家族の様子を見て、その感動がわかるし新鮮だし、あらためて意識をする。
ずっと天気がすぐれなかったけれど
すばらしい夕焼けを見せてくれた。
星もたくさん出た。
久しぶりに朝日が強い光を放って山から出てきた。
雨が続いたから、晴れた日の嬉しさが何倍にもなる。

お天気に合わせながら、
稲刈りは10月1日、8日予定です。

ひとまず倉庫に干しました。