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ハナムスビ オフィシャルブログ

豆料理のレストランを経て、ここ伊那谷で生活を一からスタート 自然の循環の輪に入れさせてもらえるうよう

ムスビは続き、広がる。

季節ごとに景色が変わるからここが好き
夜はちゃんと暗くなるほうがいい

伊那谷に住む小学生の女の子の言葉。

本当にその通りで、空の色や雲の様子は毎日違う。
季節が変わると山の色が変わっていく。
電灯が少ない分、月や星が輝いている。
ふたつのアルプスに囲まれた伊那谷の魅力。

先週末、不動前ハナムスビでお世話になった
品川区第四日野小学校の屋上で野菜を育てる「ガーデンマスター」の
メンバーたちが伊那谷に遊びに来てくれました。
大人5名、子ども3名の団体様。

ハナムスビのムスビ、続いているんだなぁ。

伊那谷でハナムスビの活動を始められる場が見つかった!
と、ちょこっとだけご報告してからすっかりそのことに触れずにいました。
その住居に欠陥があることが判明し、先行きが見えない状態でした。
(そのことについてはまた改めて書きます)

今回ガーデンマスターの皆さんにハナムスビの新しい場で過ごしてもらおうと
ずいぶん前から企画していたのに、直前は綱渡り状態。
結果的には強引に泊まってもらいましたが。

水道は庭の一か所のみ、電気は一部しかつかない、ガス無し、トイレ無し。
これは家なのか…
山小屋にキャンプしに来たと思ってくださいとお願いしてありました。

でも想像以上に愉しかった!
「不便」は時として恵みをもたらす。

庭にテントを張り
バーベキューの準備
子どもたちは豪快に材料を切る

炭が赤々と燃え、煙が風に流れ
空がだんだん灰色になり
暗くなってきたらライトとランタンを灯す

子どもたちはテントに食事を持ち込み、笑い声が絶えない
大人たちは炭火で焼いた日常と違う食とおしゃべりを愉しむ

蛙が一斉に鳴きはじめる
月がぼんやりと見える

子どもたちが待ち望んでいた花火!
都会では花火ができる場所も限られているというから
打ちあげて歓声、手に持ち動かして興奮、喜びがあふれている

初めての寝袋にくるまり、明るくなるまで深い眠りに・・・
蛙の声も気にならないほどに

朝陽が南アルプスの上に昇り、
前日よりもっともっと広くなった空のもと、全身で光を感じる

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ガーデンマスターの方々は、普段できない体験をしたいと
はるばる伊那谷まで来てくれました。
火を扱うこと、ライフラインが十分でないこと、たくさんの人数で過ごすこと。
美味しい水、清々しい空気、地元の食、悠々とした景色を堪能すること。
(実は前日まで雨の予報。天気も味方してくれた!)
子どもたちも動物や虫や草木と触れ合い、キラキラしていた。


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素足になって田んぼの草取りもしてもらいました。
カズさんのもてなし蕎麦も食べてもらいました(子どもも蕎麦粉を混ぜて!)。

そう、これがハナムスビで今後やりたいこと。

冒頭の小学生の子の言葉は、東京の親戚のところに遊びに行った後のもの。
都会と田舎、好みはそれぞれ。どこに住むかもそれぞれの事情。
でも、同じように自然に癒され、力をもらうのだろうと思う。

ハナムスビが都会で暮らす人たちの「ふるさと」になれるように。

ワクワクやのんびり、心地よさを感じられる場。
懐かしさ、深呼吸の気持ちよさ、新しい気づきに出会える場。
生きる力をつけるためにここに来た私たちですが、
生命あるものにたくさん触れ
生かされていることを実感するためでもあると感じるようになりました。

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「また来ます!」と笑顔で東京に戻った皆さんに、私たちも感謝の気持ちでいっぱい。

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娘もお兄ちゃん、お姉ちゃんにたくさん遊んでもらえてご機嫌

ハナムスビの場は未完成なだけに、たくさんの方に関わってもらえる予感がします。
引越しできる時期がずいぶん延びてしまいましたが、
その分イメージをふくらませて
皆さんに来てもらえることを心待ちにしています。

不動前ハナムスビから伊那谷ハナムスビ、人とのつながりは続いている。
そして新しい人へ、新しいカタチに、どんどん広がっていくことを感じる。

写真は全てガーデンマスターの皆さんが撮影したものです☆
本当にありがとうございました!
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