自律神経を少し詳しく。
教科書的には、
「循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、
および代謝のような不随意な機能を制御する」
手を動かしてモノを取る行為のような、意思が働く神経ではなく、
オン・オフを勝手に切り替えてくれる神経。
身体内部のシステムが意思とは関係なく働いています。
まずは平衡、
ホメオスタシス(生体恒常性)について。
私たちヒトは体温を一定に保つことを
生き延びる術として獲得してきました。
長い歴史をかけて育んできたベストの環境。
その平衡が崩れると病気になったり、死に至ります。
〝暑くなってきたから汗を出して、
皮膚の表面を濡らして体内を冷やそう〟
自然現象(暑い、寒いなど)など外部の激しい環境に対して、
身体内部をベストに合わせようとするシステムが
自律神経のはたらきの一つです。
まさにホメオスタシスですね!
状況・環境に応じてモードをONとOFFに切り替えるのも自律神経の仕事。
よく例えに出すのが狩りをする時のモード。
ONです。
交感神経といいます。
糧を探しに男が狩りにでました。
先方に鹿を発見!
男は気づかれないようにそ~っと鹿に近づきます。
鹿を逃すまいと瞳孔は開き、手に汗がにじんできました。
心拍数はあがり、血管が収縮します。
消化活動は止まり、いよいよ!
(全て交感神経のはたらき)
さて、鹿を仕留めた男は家族のいる家に帰ってきました。
OFFのモードです。
副交感神経のことです。
心拍数は下がり、血管が広がります。
瞳孔は緩み、「お腹すいた!」と消化活動が始まります。
ヒトの活動はONとOFF、二つのモードがあり、
状況・環境に応じてスイッチを切り替えるのが自律神経。
これ、オモシロいですね。
ヒトの活動において
ざっくりと二つしかモードがない。
ONとOFF
日々起きているときはONが優勢だけれども、
OFFも波のように入り込んでくるのが正常。
寝ているときはOFF。
さて
自律神経とは、
・外部環境に対し、身体内部を平衡に保つ
・活動モードのON・OFFのスイッチを制御する
こんな働きをしています。
そこに内分泌、免疫が協調して、
身体を平衡に保とうと日々あくせく働いています。