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ハナムスビ オフィシャルブログ

豆料理のレストランを経て、ここ伊那谷で生活を一からスタート 自然の循環の輪に入れさせてもらえるうよう

木あっての人の進化


裏の林が間伐されて、
太い木がゴロゴロと横たわっていたので、
持ち主に頂いていいか聞いたら、
「全部あげる!」とのこと。

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裏の林

ヒトにとってゴミが自分にとっては宝。

よくある話。

裏から木が運び出せれば車を使わないのでガソリン代が浮き、
2~3年、いや、それ以上の年月、薪の調達に頭を悩ませることがなくなる。
僕が林に入って木々を片付ければ、
持ち主さんにとっても林がキレイになるのでこの上ない話だ。

問題は斜面が急で、重い丸太をどう家まで運ぶか、、、

ところで。

木のこと初心者は、
そもそも木の種類を簡単な針葉樹以外知らない、
用途を知らない、
ので薪にすることしか頭に浮かばない。

そこで最近、森、木の生活のことでお世話になっている、
盛木材の盛ちゃんに、
これら転がっている木は何という木で、薪以外に使用目的があるのか聞いてみた。

さすがプロ。
樹皮を見るだけで何の木か、その利用価値をいろいろと教えてくれる。
椅子、シーソー、ミツバチの巣箱、テーブル、、、
この林は北向きの斜面で、木がゆっくり育つので材木としての価値もあるという。

こぶし、アカシアの巨木が倒されていたので、
それを運び出して製材にしよう!と提案してくれた。
この上ない!!!

そのうちの何枚かをいただければ、
5年後、ケイゴの学習机になるし、
あるいはテーブルにしてもいい。
裏山で取れた、ってストーリーがいいじゃない~

そして何よりも、プロの仕事、身体の使いを間近で見られるという、
超特典付き。
これはこれは。

百姓のアスリートを目指している自分にとって、
森と木の生活をモノにするための身体の使い、知恵はどんどん吸収したい。

鳶口(とびくち)と呼ばれる道具がある。

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畑仕事もそうだけど、
昔から使われている基本の道具はとても重要。
身体の一部として使いこなせるようにしたい。

1m50cmくらいの柄の先に嘴のような形をした鉄がついていて、
それを長い丸太の先にガツっと食い込ませて、
引っ張りながら斜面を滑りおろすというもの。

とうぜんコツがあり、
太くて長い丸太だけに危険が伴う。

斜面は急。
丸太が滑り降りてくる勢いを誘導、かわしながら、
小走りでかけ下りる。

盛ちゃんの動きは力ではない。

これは整体やあらゆる仕事の熟達度に比例することなんだけど、
重心、モノに対する立ち位置、呼吸、
状況判断、次の動きなどに無駄がないので余計な力、動きは見受けられない。

見ていると、
木こりの仕事はパワーと言うよりは「身軽さ」が何よりも重要ぽい。

とうぜん肝心なところではグッと力を入れるけど、
どうも身のこなしは擬態語でいうと、ピョンピョンだ。

チェーンソーの扱い方、
斜面での作業、その立ち位置、
危険回避の仕方、、、
学びは大きい。

木と生活

エネルギーであり、
家の骨格であり、
家具から食器まで、
ヒトが生きるために欠かせない一番身近な存在である木。

今、ここに立ち戻って初歩を学ぶことは、
何よりも感謝の気持ちを浮き彫りにする。


木あってのヒトの進化。
大切に!

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ポンポンと呼ばれる専用の作業機でサワラを運ぶ

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What a beautiful day !

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ぶっといこぶしの木。製材してもらい、いつしかケイゴの学習机に!

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とうぜん遊び場に。最高~