ハナムスビ オフィシャルブログ

豆料理のレストランを経て、ここ伊那谷で生活を一からスタート 自然の循環の輪に入れさせてもらえるうよう

苦いから甘いへ

時はあちらからやってくる。
いつものこと。

となり村、中川村にすむ哲平から
「桑の実が採れるからきなよ~」
とお誘いがあったので、
これはこれはとワクワクしながら向かった。

哲平の自然農の畑に、桑の木4本。
タワワに実をつけてる。

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いくらでも採っていいよ~

その言葉に甘え、
帰ったらジャムにすんべ~
酵素ジュースもいいな~
頭の中を食で満たし、
箱に入れたり、食べたり、食べたり、食べたり、箱に入れたり、、、

無我夢中。

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家族プレー

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木登りは任せろ!

ホント忘れる。

甘くてほんのり酸っぱくておいしい~

その感覚だけがひたすら、
脳内で花火がパンパンはじけてとまらない。

手がアントシアニンに染められ、
腰につけた籠がどっしり重くなった頃、
やっと呼吸した。

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クッツキムシをたくさんつけながら

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どや~

狩猟採取のいっぱい採りたい!ドーパミンと、
甘くておいしい~エンドルフィンが、
ドバっと放出されて、
小一時間、
何とかハイを堪能した。

最高。

さて、
春の狩猟採取がおわり、
こちら
一息ついたと思ったら夏の狩猟採取が始まった。

時はあちらからやってくる。

春の大地のごちそうは、
苦味
ウド、たらの芽、こしあぶら、、、
美味しいものには全て苦味が含まれる。

長くて厳しい冬を超え、
強くなった日差しを頼りにグッと顔を出す春の芽や葉。
ストレスなのか、ほとばしるエネルギーの産物なのか、
とにかく苦味を含む。

それが美味しい。
僕ら人も、その味を待ち焦がれていたかのように、
時を堪能する。

そして夏、、、
あのほろ苦さが懐かしくなった頃、
それが甘味に変わった。

うわ~

なんだか青春な響きだね。
僕の青春はほろ苦さだけで終わったような気がするから、
夏は来なかったってことか!

いやいや、
五行という中国の思想がある。
木・火・土・金・水 という五つの元素をもとに、
全ての要素はこの五つの元素から関係を見いだせる、
そんな世界観があるんだ。

木 ・火 ・土  ・金 ・水
春 ・夏 ・土用 ・秋 ・冬
東 ・南 ・中  ・西 ・北
青 ・朱 ・黄  ・白 ・黒
酸 ・苦 ・甘  ・辛 ・鹹(塩辛い)

中医学ではそれぞれの臓器を五行にあてていて、
その関係から治療方針を決めている。

そんな五行。

そう、青春は五行で言うと
青で春。だから。
白秋は確かにね。
僕の年齢でいうと朱夏まっさかりだ。  

日本は少し違うと思うの。
春は酸ではなく、苦。
次に甘が来る。
土用は鹹じゃないかな~
汗かいてナトリウムが奪われて体が必要とするから、、、

って、桑の実を採りながら食べるという贅沢なおやつでお腹を満たしながら、
苦いの次は甘い、これいいね~、使えるね~と感得してた。

天の恵みは美味しいし、たくさん学べる。

ごちそうさま

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ジャム、レモン汁は必須だね。

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梅と桑の実。最強の組み合わせ。これ、絶対に美味しいよ!

匂いのメモライズ

山に入る、、、

道から、道なき山中に踏み入る時、
少しばかり勢いがいる。
勇気に近いのかもしれない、、、

陽のあたる、
人目があるところから、
しーんとした、
目に見えない気配の世界に入っていく。

お前は誰だ?

侵入者に無言の問いが木霊する。

それでも山に入ろうとするのは、
山菜やキノコというお宝の魅力が勝っているからだ。

どこに何があるか?
土地を熟知していてポイントが分かっていれば苦労しない。
新参者は当たって砕けるのが習わしだろう、、、

なかなか一緒に行ってくれる仲間がいないのは、まあ、仕方ないことだ。
同い年くらいの仲間はそこまで狩猟採取に熱を上げないのだろうか、
去年のキノコ狩り、今年の山菜採りは結局一人だった。

一人で山に入るなって、
よく注意があるけれど、
何人も一緒に入るものでもない。
ピクニックじゃないんだから。

まずもって、自分のポイントを見つける、
これが第一の目的ならば、
自ずと一人あるいは家族となり限りなく少なくなるだろう。

僕の動きを考えるならば、
ああ、旅もそうだった、行く先を一人で決めたい。
耳を澄まして、鼻を利かせて、
植生を眺め、
ここにありそうだ!
そういう野生の判断を身に付けるならばペチャクチャ話してもいられない。

学びとお宝と危険。

究極の遊びと言っては言葉が過ぎるけれど、
このワクワク感、スリル、
お宝が採れたときの達成感、
そして食したときの幸福感、、、

たまらない。

だからこそ危険には敏感でなければならない。

去年、キノコ狩りに出かけた時のこと。

初めてのキノコの群生と出会った。
「あっちも! こっちも!」
ヌメリイグチ系のキノコをまさに無我夢中で狩っていた。

辺りは森の木々が陽をさえぎっていて、
うす暗く、小川が流れているせいかじめ~っとしていて、
木々に苔が生え、
空気もそこを動かないせいか、
重く、身体にまとわりつく感じだった。

ただ、居心地はよかった。
その時も、じめっとした空気感がため、
森に入っていくときの踏ん切りは勢いをつけたものの、
群生を見つけてからは、
ああ、これがキノコのマジックなんだろうか、
すでに不思議の国のアリスが僕の中にいた。

あそこにも!
ここにも!

ひとり、森の中、
恍惚感に酔いしれる、、、

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そのとき、フッと強烈な獣臭が鼻についた。
すぐにアンテナがたち、周りを見回した。
「なにかいる!」

しかし、匂いほどの気配は感じらず、、、
足元を見る、
すると大きな真新しいウンコが存在感を強烈にはなっていた!

ヤバい!

背筋にピンと張りつめるものを感じながら、
最短ルートで車に戻った。

やれやれ。

ほんのひと時のすれ違い。
山に入るとは、こういうことなんだ。
出会わなくてよかった。

しかしながら収穫もあった。
匂いだ。

決して忘れることのない匂い。
これを記憶装置にメモライズして瞬時に判断できるようにしておこう。

先日の山菜採りも、
この臭いが薄く感じられるポイントがあった。
遠くからこの匂いが運ばれてきたのか、
時間が経っている匂いなのかは分からないけれど、
あの匂いに違いない。

僕が勝手にあなたの生活圏に入るわけだから、
僕が頭を下げるべきだけど、
もちろんお互い目的が違うから、お互い無視しようね、
そんな会話が成り立てば決して邪魔しない。

まだ話しは通じないだろうし、
人間はやるかやられるかとDNAに刷り込まれているだろうから、
出会えば問答無用でおそいかかってくるよね。

ゴメン、
なるべく出会わないように、
あなたの匂いを薄いところからキャッチして、
鈴をリンリン鳴らして、
僕の目的を達成させてもらうようにする。

よろしくどうぞ。

シーズン終了したかな

春の野草・山菜は蕗(フキ)に始まり蕗に終わるってことなんだろうか。
シーズンが終わったような感がある。

狩猟採取。

そもそもの始まりをおさらいしたい。

僕らの学びは、
今あるテクノロジーを享受しつつも、
何らかの理由で(例えば天変地異)、
電力なり進行するテクノロジーが全く使えなくなったとしても、
鎌や鍬で米や野菜をつくることができ、
狩猟採取で大地の恵みから食料を引き出せ、
鋸とトンカチである程度、家を中心とした生活を成り立たせ、
植物から繊維をより、衣服をつくることができる基礎を備えている、
そんな技術を得ることなんだ。

テクノロジーに生きつつも、
原点の生産ができる力、、、
つまりオートマを運転できるのは当たり前だけど、
いざという時にマニュアルも運転できるよ、
というハイブリット感が、
現代を生きる上で最強なんだよね。

これを学ぶ。
子どもと一緒に。

学校教育はマニュアルを備える人間をいかに育てるか、
ってことになってくると思う。
(早くやった方がいい)

記憶とか計算なんてAIがやってくれるんだから、
残ったところの、学校で学ぶことは想像力・発想力でしょ。
そこを伸ばすのも、
結局は原点を学び、
自然と対話することから浮かんでくるものなんだ。

その原点を生物の進化、
人間の歴史から追っていきたい。
(ここが今一番熱い!)

さて、春の採取は、
毒を見分け、食べられるものは何でも食べる。
な、ある種、どうもうな食いしん坊を再認識するものだった。

順に追って行こう


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寒~い冬の終わりの始まり、
陽のビームが強まってくると同時に蕗が顔を出した。
(蕗味噌、てんぷら)
ほろ苦さが、パキ~ン!って目を覚ましてくれる。

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3月の終わりころ、
蕗、タンポポ、野沢菜の花、ゴボウの芽、ナズナ
野カンゾウ、わけぎ、スイバ、ウド

ナズナは胡麻和えにしても美味しい。
タンポポは揚げるとそこそこ食べられるが、
茹を通して食べると、まあ食べられなくもないって程度。
スイバはやはりシュウ酸が強い。水にさらす時間を長く。

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四月初旬。
つくしの不味いのなんの。
それは胞子が開いたもの(遅すぎた)を調理したからなんだけど、
来年は炊き込みご飯かな、美味しく食べられる方法を考えないと。
栄養満点の菜の花はおひたしに始まり、煮もの以外は何でも合うんじゃないかな~

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四月中旬。
岐阜の友人に山菜の講習を受けた。
特にコシアブラ、タラの芽の見分け方、とり方を知れたのは大きい。
コシアブラ、タラの芽の天ぷらは一級だね。
イタドリは、、、これもシュウ酸が強い。

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四月後半。
伊那谷で講習の復習。
習ったらすぐに実践!

やはりワラビは山菜のキングかも。
食感最高!
狙っていた天然のウルイが獲れた!
タラの芽も!

とはいえ、これは反則だったことを書いておこう。
というのも、山に入って採ったは良いものの、
それは人の山だったのだ!

怒られてはいないけれど、たくさんの収穫後、
不自然に人がいたので、???と感じ、すかさず状況を把握したので、
「スミマセン、これ今採ったんですけど、まずかったですかね?」
と聞いたら、案の定、
「それうちの山だ」
と言われた。
返しますとビニール袋を差し出すと、
要らんと言われたので、渋々といただいた。

そういうことなのだ。

ここでチネマ族の言葉を思い出してみよう

「人の価値は所有物によってではなく、
ジャングルから恵みを引き出す能力(スキル)によって決まるのだ。
所有物はすべて失われるかもしれないが、
その時はまた家を造り直し、
魚を捕まえ、狩りに行けばいいだけのことだ。
そういう暮らしには、一種の自由がある」

ううう、これが現代通用しないんだ。
当たり前と言えば当たり前。
人のうち、勝手に入るな!
前提がここにある。

久しぶりに若いころ所有について深く考えていたことを想い出した。

大地から見れば、誰のものって思ってもいないだろう。

じゃあ現代どうするか?
人の所有でないところで探すしかないんだ。
明確に所有でないところ。

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五月初旬
知人にヒトの所有でない、
コシアブラのポイント(と言っても広範囲な林道)を教えてもらい、
早朝にチャレンジ。

なんと、群生を見つけた!
収穫よりも、毎年ここに来れば採れるというカズポイントを見つけたことは、
より大きな収穫だ。

その時の心躍る感動、忘れられない。

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五月後半、
蕗が伸びたので、その茎を収穫。
ホタルイカ、ニシンで炊いた。
ホクホクしてとても美味しい。

まあ、食べました。
ホント山の恵みはスバラシイ。

春の喜びを味わい尽くしました。

ポイントも見つけたし、
来年はこの労力を半減できる。

さて、3月後半からフル回転。
予想したよりもたくさん学ぶことができた。

大地よありがとう!

そしてシーズン終焉。
田植えが始まったからちょうどいい。


山の恵み

人の価値は所有物によってではなく、
ジャングルから恵みを引き出す能力(スキル)によって決まるのだ。
所有物はすべて失われるかもしれないが、
その時はまた家を造り直し、
魚を捕まえ、狩りに行けばいいだけのことだ。
そういう暮らしには、一種の自由がある。

 ― チネマ族の言葉

それは山でもあり、
あるいは田畑で作物を育てることにもあてはまる。

現代の文明に生きながら、
かつ、こういうスキルを持つ。

これが古くて新しい、現代の生き方なんじゃないかな。

ということで、
狩猟採取、どんどん学んでいきます。

今回は岐阜の20年来の友人に
里山の恵みの引き出し方を学びました。

狙いは、
タラの芽、コシアブラ、コゴミ、などなどなど。

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さっそく入山。
小枝をかき分け、
どのように見つけていくのかレクチャーを受けながら、
ガンガン進んで行きます。

娘も嫌がることなく山を歩きます。

上見たり、下見たり。
ただ漠然と歩くのではなく、
今晩のおかずを想像しながら鼻息荒めで、、、

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これだけ採れば娘もワラビは覚えたかな、、、

コシアブラのポイントへ。

林道から遠目にコシアブラの木を発見して、
また、ガシガシ入っていきます。
とにかく飯のタネ、一直線に向かう!

これがまた、自分の背丈以上に生えた竹をかき分けていくもんだから、
子どもの頃の探検心ホルモンが大量に脳内を駆け巡って、、、
それが天ぷらで食べられると思うと、
、、、たまりません。

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よ~く見ると、どこかに僕が!コシアブラ

そしてそしてキングオブ山菜、タラの芽。
それは何と、友人の家に自生していましたw

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トップス!

何よりもタイミングが良かった。
次の週だったら遅すぎたし、
前の週だったら若すぎた。

一番の美味しい食べごろにありつけたようだ。
本当に、本当にありがたい。

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手前のざる
手前 イタドリ
奥 コシアブラ

奥のざる
手前の開いている葉 ユキノシタ
左回りに セリ タラの芽 ウド

セリは湯がいて醤油おかかで。

残りは王道、天ぷらでいただきました。

ほのかな苦みと、
アスパラの太い方の食感、、、

手打ちそばと一緒に。

ホント、生きてるって最高だね!
ただ、ただ、それだけ。

一度覚えれば、分かりやすい山菜。
伊那谷では4月後半からシーズンに入っていくらしいので、
今度は伊那谷デビュー。

その前にタケノコの旬がくるかな。

ヨシヨシ。

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