さて、これまで話してきたように、
身体の内側と外側の区別が分かれば、
臓器、器官など一見難しく感じる身体のシステムが、
スッと入ってきます。
身体の仕掛けはとても理にかなっています。
その意味が分かって来ればもう簡単。
そしてより身体のことが好きになる!
この偉大なる小宇宙、
一番身近なのに、実はあまり知らない、、、
さて、これまでの復習をしましょう。
前回は肝臓と腎臓の話し。
こちら肝臓と腎臓は、
身体の内側の入り口と出口を担っています。
じゃあ、残りの臓器は何してるの?
(あとは、心臓、肺、脾臓ですね~)
ってことですよね。
その前に、実はまだ、外側に位置する臓器がありました!
実は、肺は腸と同じく、
一見内側にあるように見えるけれど外側に位置しています。
酸素が外側から取り入れられ、二酸化炭素とガス交換されて
血管内に入ったとき(動脈血になったとき)、
初めて内側に入ったことになります。

ここで大切なのは、
肺と腸は外界のモノがカラダの内側に取り入れられる際の境となっていることです。
肉体と精神をムスブ、
ヨーガ、禅を始めとする多くのメソッドが呼吸と食を重要視している意味は、
外界と内界の境こそが大切で、
だからこそ丁寧に取り入れなさいよと言っているのです。
これは面白い。
実は、外界と内界の境で、
同じ立場なのに別ものとされているのが五感。
外側の刺激を受けとり、脳で判別する。
これも外側の何ものかが電気信号に変えられて内側に入ってくるという意味では、
五感の器官(視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚)も同じように外界と内界をつないでいる。
だからこそ研ぎ澄ます必要がある。
研がなくてもいい、鈍感になりすぎないようにしないとね。
さて、これだけだと全体の流れが見えてこない。
次回は内側における流れ、
つまり血液・リンパの流れを知ることで、
身体の仕掛けを把握していきます。
前回、
小さく砕かれた栄養素が、
小腸から身体の内側(血管に乗って)に入っていくと話しました。
こちらそうです、何度も言うように、
身体の仕組みは「流れ」をみていけば簡単に理解できます。
血液・リンパの「流れ」がカラダの内側の最重要課題。
内側に入っていった栄養素は、
肝臓という関所を必ず通ります(脂肪以外)。
そこから血管に乗って、
ブドウ糖は細胞で燃やされ、
カルシウムなどミネラルはどこどこへ、
アミノ酸はどこどこへ、
と各所に届けられていきます。
身体の内側の隅々に送り届けられたモノは老廃物と交換され、
ふたたび血管内を巡ります。
行きつく先は腎臓。
腎臓はそれら老廃物をキャッチして、
留まると悪さをするので、
尿としてそそくさと外に排出します。

ここがポイント。
小腸から中に入ってきた最初の関所が肝臓ならば、
最後の関所が腎臓。
外側から内側へ→肝臓
内側から外側へ→腎臓
腎臓は老廃物や、
肝臓で処理された毒素など、
血管・リンパの流れに乗られると不都合な物質を濾して、外に出します。
さらには血液の量を調整するために(血圧調整ね)
多ければ出し、少なければ保持する役割をしています。
内側の兄弟、肝臓と腎臓。
入り口と出口で仲良く、関係を保ちながら働いているのです。
カラダナビ 3
は身体の内側の入口に肝臓、
出口に腎臓があって、
お互い内側の血液・リンパの「流れ」を協調して支えていると覚えてください。
前回、
身体はチクワで、
口→食道→胃→十二指腸→小腸→大腸→肛門は身体の外側と捉えてくださいと書きました。
こちら
食べ物が口から入り、ウンチになるまで、
それはカラダの内側ではなく、実は外側のできごとなんですよ、
これを頭に入れてください。
じゃあ、どこから内側なの?
そう、そこです。

チクワを断面にして、
口から肛門までを描いてみました。
さて、人の身体を理解するには、
部分を切り取って見てはいけません。
「流れ」ているものを追っていくと簡単に理解できます。
食べ物は口から入り、
咀嚼、消化酵素による分解などで細かくなり、
ブドウ糖、タンパク質、脂質、ミネラルなどが小腸から吸収されます。
この時、ようやく外から内側に入る。
つまり、血液という「流れ」の中に、
栄養素(毒素も)が小腸から入っていくのです。
血液・リンパの「流れ」、
これは内側の最重要な事実なのです!
小腸で吸収されたすべてのモノは、
いきなり血管で全身に流れるのではなく、
最初に肝臓に集められます。
ゆいつ脂質は小腸で吸収されるものの
違う経路(リンパ)で運搬されます。
つまり、肝臓は身体の内側の最初の関所となります。
肝臓は入ってきた毒物を分解します。
(例えばアルコール)
糖質などの余剰のエネルギーを蓄えます。
全身から送られてくる要るものリストを見て、
必要な物質を合成して血液に送り出し、各部へ届けます。
最初の関所でありながら、
ホメオスタシス、恒常性を保つようにコントロールするのです。
まずはここ。
カラダナビ 2 は、
小腸で吸収されて始めて身体の内側に入り、
全て肝臓に集められるんだ、
という「流れ」を覚えてください。
身体のことを知れば、健康を50%以上ゲットしたも同然。
これ、持論。
しかも身体ワンダーランドは単純明快、
理にかなっています。
その精微なシステムに宇宙を見出すことはあるけれど、
とてもとても分かりやすい。
単体で捉えてはいけません。
肝臓はあ~だ、腎臓はこ~だ、、、
全ては関係しあっている。
だから全体として、流れを見ていくのがコツ。
このカラダナビシリーズは
僕のカラダの理解の仕方です。
最後まで仕上げるので、
是非追ってみてください。
さっそくいきましょう。
まずは、
カラダをどう見立てるかが大切。
チクワを想像してください。
そう、身体はチクワです!
カラダナビシリーズは手書きでいきますw
何が言いたいかと申しますとですね、
口→食道→胃→十二指腸→小腸→大腸→肛門まではこの絵のとおり外側、
つまり外界と常に触れていると捉えてほしいんですね。
食べ物が口から入って、ウンチとなって出ていく。
この一連の流れは、
実は身体の内側でおきているのではなく、
外側のできごとなのです!
これを捉えてください。
このメガネをかけることで
身体のシステムがオモシロいようにわかってきます。