ハナムスビ オフィシャルブログ

豆料理のレストランを経て、ここ伊那谷で生活を一からスタート 自然の循環の輪に入れさせてもらえるうよう

臼と杵を作ろう

3年という歳月をかける、気の長いワークショップ

「臼と杵をつくろう」

今回は伊那谷へ越してから知り合った朋友、盛木材とのコラボ。
盛木材の裏にある里山に2年前に切った欅が眠っているので、それを利用します。

3家族くらいで搗けるものから、「明日の昼、お餅ついちゃおうか?」みたいに前日思い付きでお餅を搗けるようなサイズまで自分サイズを選べます。

なによりも、完成に3年という時間軸がいい。

速くなる一方の、モモで言うところの時間泥棒的生活にこういう時間軸を漉き込むことが、これからの生活にいい影響があると思うのです。今日できたものを明日売るみたいな思考は止められないにしても、三年も首を長くして完成を待つ、完成品を実際に使ってみる、、、臼と杵でいうと、つきたての餅を食べたときの感動はひとしおだと思います

何しろお餅は稲の霊が宿るハレの日の食べもので、食べると生命力が与えられると考えられ、神様に捧げる神聖なもの。

鏡餅について~

元旦には「年神様」(としがみさま)という新年の神様が、1年の幸福をもたらすために各家庭にやってくるとされています。お迎えした年神様の依り代(よりしろ)、つまり居場所が「鏡餅」なのです。
年神様は祖霊神であり、田の神、山の神でもあります。そのため、子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり、人々に健康や幸福を授ける神様として、「正月様」、「歳徳神」(としとくじん)とも呼ばれて大切にされてきました。そもそも一連のお正月行事というのは、その年神様を迎え入れてお祝いし、たくさんの幸せを授けてもらうためのものなのです。~


こういう文化を守っていきましょう。

便利になっていい部分と、時間や手間がかかっても残していく文化の選り分けが今あると思います。

特に生活の中でのスピリチュアルにかかわる行事はしっかりと継承していく。
今スピリチュアルというと、どこか非現実な場に行って神聖な体験をする、という日常から遠く離れたものになりがちです。しかしそれは二つの現実という分裂をまねいてしまいます。実際は日々の生活の中にあるべきです。生活の中にたくさんの神聖なできごとをみいだすことこそスピリチュアルな生き方。その意味ではスピリチュアルという言葉自体が生活に溶け込み、死語となっていくことでしょう。
ここを目指していきたいですね。


臼と杵をつくろう

時間的、空間的余裕を生活の中にすきこんで、生活を豊かなものにしていきましょ。

そしてお餅が美味しい!!!

これが何より。
僕は辛味ダイコンに目がない。
(海苔いりで)

みなさんは搗きたてのお餅を何に合わせますか?

概要は以下となります~~~

◎一年目
・山からの搬出
臼と杵の寸法と個数を考えて材料を山から出します。
2年前に伐って山に寝ているケヤキから取ります。

(本来プロが作る臼は目の詰まった良材で制作しますが、
今回作るのは、青ケヤキと言われる樹木を使うので割れます)

乾燥。

◎二年目
白太部分の削りだし
刃物をつかって、チェンソーや斧、ノミで形を削りだします。
杵も、柄の部分も、削り出し。
小さい臼を作る方はうさぎ杵。

◎三年目
仕上げ


第1回目

・12月2日(土)
 9時30分集合 15時終わり 
 (お昼はお弁当各自持参)

・場所:盛木材

3年通し参加費材料代¥5,000
5名まで

玉伐り数によって2年目からの参加募集もあります。

参加したい方はメッセージ下さいませ

今年の稲作ようやく終了、新嘗祭も目前

あぁ、10月ブログの更新がなかった・・・
という反省から。
でもそんなことにも気づかない10月だった。

雨、雨、雨。
稲刈りを予定していた7日も前夜からの雨のため土がぬかるみ、
関東からお手伝いに来てくださった方々に待機してもらい、翌日午前中に作業をしてもらった。
2日かけてカズさんと二人ではさ掛け、天日干し。
通常なら2週間ほどで脱穀のはずが・・・

その後晴れたのはほんの数日で、太陽の光が見られない日々が続く。
こんなに雨が続いたことなんてあったっけ?
気分も鬱々として、毎日お天気のことを気にして。

晴れの日がたまにあっても、また雨が降る。
台風が来る。
朝露で地面がしっとりするようになる。
霜が降りるほど冷える。

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全然「天日干し」になってない!!

近所の方もみんな心配してくれた。
たいていの田んぼは9月後半に稲刈りが終わり、天日干ししていたとしてももう取り込んでいたから。
稲刈りを遅く設定していた我が家やタイミングを逃した一部の田んぼの濡れた稲は目立っていた。

11月2日、お米の水分量はまだ少し多かったものの、
脱穀をしてシートに籾を広げ、かき混ぜれば乾くから決行したほうがいい
との経験者の助言で、ようやくハーベスタ(知人の紹介で格安で購入)登場!

なんとか一日で1反3畝の稲を脱穀できた。

こんなふうに早送りで書いてしまってはもったいないくらい事件も困りごともあったものの
今年も、皆さんのおかげで無事に収穫。
作業は少人数だった今年の稲作だけど、相変わらず支えてくれた方がたくさんいました。


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そして我が家の食品庫にぎゅうぎゅう。

感謝を唱え、家族で新米をいただきました。
いつもの倍の量食べた子どもたち。

おかげさまで、お手伝いいただいた方と共に新嘗祭もできることになりました。
恵みを、旬を、たくさん食べよう。

我が家のおはぎ

カズさんの両親が相次いで亡くなった翌年から
お彼岸には可能な限り手づくりしている
おはぎ(ぼたもち)

去年からは
畑で採れた小豆であんこを炊けるようになった。
そしてもち米と混ぜる白米はハナムスビ田んぼで収穫したもの。

今年の春は去年の秋に採れた黒胡麻をすり、そして大豆を炒ってきな粉も出来た。
今年の秋も、小豆が少量になってしまい地元産の小豆を買い足したものの、
ほぼ!自家製。

今年の稲刈りではもち米も収穫できるから、次のお彼岸では
100%自家製おはぎが実現!!

命日、お盆、誕生日など、義父母を思い出す機会は一年に何度かあるけれど、
私はおはぎをつくっている最中に一番ゆっくり想う。
生前の姿、亡くなったとき、そして救世主のように娘が誕生してくれたこと、など。

今年は、前日にあんこを炊いておき、休日家族でおはぎを丸めた。
いつも粒あんだけど、今年は初めてこしあんにも挑戦。
量はどうするとか形がどうとか手にくっつくー!とか家族でわいわい作るのもまた一興。

いまだ「我が家のおはぎ」と言える決まったカタチはないけれど、
田んぼと畑で育ってくれたもので作り、ご先祖様にお供えできるということは
一番の感謝の表し方かもしれない。

みんなでお仏壇に手をあわせ、
「ここにはお父さんのお父さんとお母さんがいるけれど、そのまたお父さんお母さん、
 そのまたお父さんお母さん・・・・・・がいるし、
 お母さんのおじいちゃんや、そのまたお父さんお母さん・・・・・・がいて、イオリがいるんだよ」
とカズさんが娘に言った。

お供えした後は家族で出来立ておはぎを味わう。
数日前から体調を崩していた1歳の息子が、あんこをなめて満面の笑み。
健康でないときは、健康で過ごしていたなんでもない日々のありがたさが沁みる。
そして、元気な子どもたちが今ここにいるのは、お父さんお母さん、そのまたお父さんお母さん……
のおかげだなぁと感謝する。

慌ただしい毎日の中で、なんとなく立ち止まり振り返り、そしてまた先を見る
お彼岸のおはぎづくり。

娘は宿題の絵日記にこう書いていた。

きょうはおはぎをつくりました。わたしだけすごいのをつくりました。
いちばんまんなかがこしあん、つぎがもちごめ、そとがわがこしあんのおはぎです。
かぞくにダブルこしあんだねといわれました。
わたしがすきなおはぎは、あんこごはんごまと、さっきせつめいした、こしあんごはんこしあんです。


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おいしかったのね。また春につくりましょ。






秋がやってくる。

もう「秋の風」と呼びたくなるような涼やかさがある、伊那谷。

稲の穂は黄色く、こうべが垂れはじめ
向日葵はうつむき
蛙や蝉の声がだんだんと小さくなり
入道雲から、うろこ雲に変化している。

休日はプールに入ったし、サンダルで出かけるような陽気の一方で
秋がしっかりとすぐそこに来ている。

お盆の間、母子3人で実家に帰省していた。
湿度の高い暑さに耐えられるかと思ったけれど、
誰も体調を崩すこともなく、夏を楽しんだ。

普段の生活で身体づくりができている賜物だと思った。
旬を存分に口にしていること。
汗をかきながら筋肉を使っていること。
夜ぐっすりと眠れること。
気候以外にも、疲れやら外食やら、慣れないことに負けない身体になっているようす。

7歳の娘にとっては
久しぶりの都会、人、遊びを満喫した夏休みになり、
1歳半を過ぎた息子にとっては
喜びの対象が、農作業の車から電車に代わった2週間。

伊那に戻って初めて田んぼに向かうとき、
陽に当たってキラキラしているトンボの大群を見た。それは8月頭にはなかったこと。
「うわー!!」二人ともおおはしゃぎ。

夏を惜しみ、秋への準備。
畑はトマトやきゅうり、枝豆たち夏野菜がいつまで採れるかな。
今はモロヘイヤが旬。
さつまいも、里芋、落花生、かぼちゃのまわりをカズさんが雑草を取ってくれた。
大根、白菜、秋冬の野菜たちに向け土づくり。

お米やお豆さん(今年は大豆と小豆)の収穫、
市場には果物やキノコがずらっと並ぶ秋・・・

また楽しみが巡る。

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バイバイ、夏。









田舎暮らしの夏、3年目

娘が小学生になり、初めての長い夏休みがやってくる。
とは言ってもこちらは夏休みが短い。
娘が通っている学校は、今日終業式で8月の後半には始業式があるので1ヶ月弱。

学校の授業には畑作業をする時間も組み込まれている。
最近は毎日プールに入り、大荷物を持ち汗だくで帰宅し、そしてまた友だちと遊ぶ。
日焼けした肌、筋肉がついてきた四肢、のびやかな身体。
田んぼでも畑でも親と一緒に作業をしてくれる娘は、本当によく動く。

1歳半を過ぎたばかりの息子も、外にいることが多い。
暑さが厳しいので、畑仕事は10時まで。
その間、土をいじったり、水遊びしたり、うろうろ歩き回ったり。
自分の興味に没頭している間は親も作業が進む。

山、青空、雲
そして草木や稲
色彩がくっきりと鮮やかな夏。

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暑い暑いと言いつつも、家の中はクーラーなしでも全く問題ない。
ときおり通る風だけで、十分心地よい。
林から聞こえる鳥や蝉の鳴き声が心を落ち着かせてくれる。
時間ごとの変化も楽しめる。

夕方は、空がうすいオレンジ色に染まって見惚れる日もあれば
大粒の雨であわてて窓を閉める日もある。
どちらもありがたいと感じる。

お米と野菜のほか、大麦、小麦にまで手を出してしまった今年、
畑は手が回らず雑草だらけにしてしまった。
我が家で食べる分の野菜は採れているけれど、
うまく育ててあげられなかった子たちもいる。

四季は毎年めぐるけれど、
同じ年は二度ない。

もし、東京に住んだままだったらどんな夏を過ごしていたのかな。
娘が4歳になるまでは東京にいたのに、本当に遠いことのよう。

私たち家族にとって、この環境にいられるのは幸せなこと。
夏の思い出、たくさんつくろう。


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