ハナムスビ オフィシャルブログ

お豆のレストランをはじめに、こころ・からだの健康を提案していきます。愉しいこと、気持ちいいこと、嬉しいことを健康から!

GO WILD おう、わかってるで~

なんだかんだいってもアメリカ発は面白い。

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帯からいこう。

「文明に飼い馴らされた生き方は、もうお終いだ」
「野生の体には癌も鬱も肥満も高血圧もない」(その不調、野性に戻れば治ります)

表紙の内側にはこうある
「進化のルールに照らせば、現代人のライフスタイルは、
人間としての健康や幸福にはつながらない。
文明が進み、パソコンのOSがどんなにアップデートされようとも、
あなたの体は20万年前から変わらずに<人類1.0>のままだ。
わたしたちは、野性的に暮らすように進化によって設計されている。
本書は食事、運動、睡眠、思考、自然の中での暮らしを通して、
読者のライフスタイルを再び野生化する指南書にして、
ワイルドな生活革命のための一冊である。」

実に興味をそそる!

これですよ。僕らの健康、ひいては幸福(いや、世界平和までつながる!)を本気で実践するならば、過去と比べて現状どういうものなのか?それが良くないことならば、どのように改善していけばいいのか?ゲノムが解析され、人の成り立ちの多くが明らかにされつつある現在、その答えを進化に求めるのは理に適っている。

この本は、
「寄生虫による病」を参照にして書いている部分があるので、この界隈で一つの流れがあることが垣間見られる。非常にいい流れだ。

ところが、、、
「取り戻す」ことには賛成なのだけど、どう取り戻すか、いくつか腑に落ちないところがある。
この本は最近ブログで書いているように、やっぱり肥満が前提にある。そして同じくエッジが効きすぎている(極端な言説)。
農がすべての悪(現代病)を引き起こした。特に穀物をやめよと、、、

はあ。

そして、おなじみケトン体。穀物は止めて草で育った肉を食べよう!って、いつかどこかで出てきたな~。
僕らはね、個の健康を追及するとともに、やはり持続可能性ついて創造性がないと、もうダメなのよ。いったい今いる地球上の何人がこの食事をできるの?そこをまず解かないと。ここまで膨らんでしまった人口で、唯一保てるのは穀物しかないでしょ(遺伝子組み換えには問題がある)。そこは明白だと思う。
何度も言うように糖質制限をすることには大いに賛成だけど、やはり農がベースにあるべきだ。進化を狩猟採取に戻すか、あるいは農に戻すか、とてつもない差があると思う。筆者は農を始めてからというもの(糖質を多く食べるようになってから)、虫歯が増えた、骨格が小さくなったことなどを元に、狩猟採取の体を理想としているが、農によって乳幼児の死亡率が減ったこと(寿命が延びる)、人口が増えたことは、進化のプロセスから見て正の方向性であるにもかかわらず無視されている。

でも、完全に狩猟採取に戻ろう、とは言っていないからとても中途半端。
そりゃそうだ。文明をはじめとした、今ある快適な生活は、農によって穀物をストック
できるようになって発展したのだから。定住できたことや科学の発達、道具の進化、あるいは産業革命、、、これらを否定して狩猟採取の生活には戻れない。

そう、ワイルド、野生の体を取り戻せ!なんて威勢のいい言葉を使ってみているものの、内容はワイルド感に欠ける。ちょいワル、なんて少し前にはやったけれど、あれですな。ちょいワイ(ゴロが悪い)。

この本の良いところは解決法でなく、問題定義にある。
現代病や、ヒトの寿命が延び、過去と比べて暮らしが裕福になったにもかかわらず必ずしも幸福と感じていないある種の病に、最新の科学をもって、何を失ってしまったのかを明らかにしている。

その問題定義を大まかに分けてみることができるので、ざっとみてみよう。

・現代病は糖質が原因。

・腸と消化能力、滅菌しすぎたことの影響について。

・身体の多様な動きはヒト特有なもので、その多様さが脳を発達させた。

・共感力、コミュニケーションはヒトの社会性を発展させた。トライブ(
同族)意識。

・自然を愛でる心。

・瞑想と脳の働き。

・進化から見る良質な睡眠。

これらを本書の命題、野性を頭に付けて、野性の食事、野性の身体、野性の睡眠などといったキャプションで説明している。

面白いです。

特に脳がどのように進化したのか分かってきた今、対処の光が見えてくる。

「わたしたちが脳をもつ理由はただ一つ、状況に応じた複雑な動きをするためだ。ほかにもっともな理由がない」
「わたしたちが思考と呼ぶものは、進化の過程で動作が内在化してできたものだ」

ヒトが他の動物と明らかに違うところは、身体の動きの多様さだと説く。
立つ、走る、槍を投げる、鋭利な石で動物の皮をはぐ、荷を背負って山を歩く、ジャンプする、糸を撚る、木を倒す、土を掘り起こす、泳ぐ、、、

チカラが強い、足が速いなど他の動物にはかなわないこともたくさんあるけれど、動きの多様さは例を見ない。
その多様な動きこそが思考、脳を作ってきたという。

確かに。想像してみると、思考、つまるところ客観性は多様な動きを元に構築されてきたのが透けて見える。

道具の製作を想像してみた。
ヒトにとって道具とは、身体能力の限界を超えて力を発揮するモノで、身体の延長上に位置する。爪や歯では限界があるから鋭利に石を削って獲物を切れるようにした。硬いものを割るにはグーじゃ痛いから石を使った。柄をつければ少しの力で多くの破壊力が生まれることを知った。遠くを見るには望遠鏡、細かいものをより細かく見るには顕微鏡といった具合だ。
そして製作者は「より良い」を求め、「ん~、この角度はいいぞ」「この石よりもこっちが硬いぞ」「ああ、これはこの部分が良くない」「何やってんだ、この前と同じ失敗だぞ!」と逡巡したに違いない。客観性が生まれたのはこんなことからではなかろうか。そう考えるとヒトは現状に満足せず「より良い」を求める動物だということにもなるなぁ、、、

道具の製作は拇指・小指対立筋という、他の動物にみられない、親指と小指がくっつく動きが生んだといっていい。これもヒト特有の進化で多様な動きの一つだ。
前に書いたのでどうぞ。
こちら

ここで逆説が成り立つ。

筆者は脳にとって良いこととは多様な動きをすることだと説く。
不安症や鬱は運動によって改善されることが科学的に証明されている。(昔からの理論と思いきや最近科学的に証明された)

「動かない生活が脳の健康を損なうことも、またその理由も今でははっきりしているのだ。それは、動かない生活をしていると、進化が脳を成長させ健康に保つために発達させてきた神経化学物質を脳から奪うことになるからだ」

多様な動きをどう取り戻すか、ここがキモだ。
著者の提案としてはトレイルランを勧めている。確かに自然にあふれて、地面が凹凸している道を素早く走ることは身体能力を高めるし、反射的にバランスをとることで脳が活性化される。
しかし、紙面が限られる中での著述だから仕方ないけれど、多様な動きと言ったとき、トレイルランや著者が勧めているジムで行うクロスフィットだけでは進化における動きの多様性は担保しないと思う。
そこで僕はもう少し言葉を変えて、「多様な動き」を「生活における多彩な営み」にしてみる。それが現実的だからね。すると、やはりお百姓さんの出番だ。全く著者のアンチ農を無視しているけれど、多様な動きを担保するには、生活における多彩な営み、つまり農はもちろんのこと、土木作業ができ、大工ができ、さまざまな修理ができ、料理などを日々こなすことで達成されるのではないか。それではただ昔のお百姓さんに戻るだけになってしまうので、ここに自分の身体のセルフケアができている、というのを付け加えたい。
進化は戻るものではないからね。

取り戻して、かつ、新しく前に進む。
これが命題だね。

ここでは動きにフォーカスして書いたけれど、共感力や睡眠のくだりも面白い。

是非一読を~

腸脳力

アンチエイジングにアンチな僕は
アンチアンチエイジング。

エイジングという自然の流れを受け入れ、
より良く歳をとっていくこと、
です。
ハナムスビの基本のキ。

何でもそうだけど無理するのは良くない。
肩の力抜いて~、ハイ。

で、よりよく歳をとるための大きなポイントは、
ズバリ腸。

ここがいかにキレイで活性化されているか、
10年後、20年後、結果はついてきます。
抗酸化という切り口も、
全て腸に還元されますから。

腸は解剖生理学的な面からみると、
ああ、こんな働きなのね~
と他の臓器と同じように見過ごされてしまうのですが、
発生的、人間の経験的にとてつもない神秘が隠されていることは、
まだ、あまり知られていない。

ただ、ここ数年、
著名な方たちが相次いで腸についての本を出しています。

僕も何冊も読み漁りました。
こちら

まあ、これから見直されること間違いないです。

先日ご縁がありまして、
「腸脳力」
の著者、長沼さん夫妻にごあいすることになりました。

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長沼さんのソフトな口調から興味ある、気になる言葉がた~くさん出てきて、
ホント、話足りない感じでしたw
「腸脳力2」も近々出るらしいです。

とても面白い本なので読んでみてください。

ハナムスビの本棚で販売しています!

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