だいぶ変わった人です。
出会った頃は整体師だったわけだけど
今や蕎麦を打ち、畑を耕し、米を作り、家の改修もできて、
常に動いている何でも屋(本人いわく「百姓」)。
向上心とユーモアと探求心を欠かさず
思いもよらないようなアイデアを繰り出し
家族や友人、お世話になっている人たちを喜ばせることをいつも考えている。
移住して誰よりも愉しんでいる44歳。
大地と密になって、今までよりさらに田中和貴の基盤がかたまった。
と私からは見えます。
夫婦になって9年経ちました。
結婚の決め手は?と聞かれると「飽きなさそうだから」と答えていた通り、
おかげさまで静かで穏やかな生活を送った記憶がありません。
出張整体を開業した。自伝を書いた。母の闘病生活を支え看取った。子どもを授かった。本を出版した。父が亡くなった。震災の後、福島に通った。ハナムスビを始めた。不動前ハナムスビを閉店した。伊那谷に移住した。子どもが産まれた。
全部がカズさんのもたらしたことではないにせよ
これらの大きな出来事の合間にもイロイロやっているわけで。
何か思いつくたびに相談され、巻き込まれ、
うん、ハードでした。
どんなときも、信念を持って臨んでいたと思う。
でも今の生活の「足が地についている」感ははじめてのことのように思う。
忙しさは相変わらずなんだけど、経済的に潤っているわけでもないんだけど、
今ここに存在していること、やっていることの確かさ、安定感、幸福感…
そういったものが得られている。
田中和貴は進化している。
成長というより進化。
傍で見ていて、そう思います。
フィールドが変わるごとに適応して
持っている体力と気力の少し先まで進む。
周りの状況がみるみる良くなっていく。
元々友達は多い人だけど、協力者や賛同者が増えていって
どんどん、どんどん出来ることが増え、構想が実現していっている。
そして今、場を愛し、人を慈しみ、子どもを育み、自分を生きている。
以前は意見を言ったり修正をお願いしたりしていましたが、
今は放っています(笑)
水を得た魚のように楽しそうに動きまわっているから
私も子どもたちも一緒に泳がせてもらっている。
尊敬するところ、すごいと思うところは実はたくさんある。
でも子どものことと違って夫のことを色々書くのは憚られるのでこの辺で。
